「免許返納金ってもらえるの」と検索したけれど、どこに何を聞きにいけばいいのか分からない、という声をよく聞きます。返納そのものより、返納後の移動手段が不安で、現金がもらえるのか、バスやタクシーの割引があるのかが知りたい、という段階の方が多いのではないでしょうか。
地域情報メディア『一呉一会』の呉市エリア担当ライター、トシです。わたしは普段から呉駅まわりや海沿いを通ることが多いのですが、高齢の親御さんの移動手段をどう確保するか、という話は身近でもよく出ます。今回は、呉市での免許返納と、返納後に使える支援について整理します。
この記事では、返納の手続き先と市の支援窓口の違い、現金か特典かという制度の実態、運転経歴証明書の役割、よくある勘違いまでを順番に見ていきます。
「免許返納金」という言葉で起きやすいズレ
「免許を返納したらお金をもらえる」と思っている方は少なくありません。でも実際は、現金が直接振り込まれる制度ではなく、タクシー券やバスの割引など、交通に使える特典が中心です。
「返納金」という呼び方は通称として広まっていますが、制度の正式な名称ではありません。地域によって支援の形はさまざまで、呉市でどんな特典があるかは、公式情報で確認する必要があります。
返納の手続きと支援窓口はどこが違うか
見落としやすいのが、返納の手続き先と、支援を受ける窓口が別の場所だという点です。まずここを分けて理解しておくと、動きやすくなります。
- 返納の手続き先
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呉警察署または広警察署の交通課、音戸分庁舎など
- 支援の申請先
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呉市役所の担当窓口(高齢者支援課など)や、各支援事業所
警察署で免許を返納した後に、別途、市の窓口や特典を提供している事業所へ出向く流れになります。一か所で全部終わるわけではない、という点を先に知っておくと当日に焦らずに済みます。
呉市で最初に確認したい公式の窓口
広島県が公開している「免許返納支援事業所一覧」は、呉市の分も別途PDFで掲載されています。広島県の交通安全お助けサイトから確認できます。2026年4月1日時点のものが公開されており、タクシー割引や商品割引などを行っている事業所が一覧になっています。
呉市の高齢者支援課(電話番号:0823-25-3134)でも確認ができます。場所が分かりにくいと後回しにしてしまいがちですが、電話で聞くだけでも動けます。
運転経歴証明書がどんな役割を持つか
免許を返納した後に身分証明書として使えるのが、運転経歴証明書です。有効期限がなく、更新の必要もないのが特徴。
この証明書を提示することで、各支援事業所の特典(タクシー割引や商品割引)を受けられる場合があります。申請は呉警察署・広警察署・広島県運転免許センターで受け付けており、手数料は1,100円、写真も必要です(免許センターでは写真不要)。交付まで申請後約1か月かかるため、急ぎで身分証が必要な場合は事前に確認しておくと安心です。
現金給付と特典の制度はどう違うか
近隣の市町(海田町など)では、タクシー助成券や交通系ICカードの交付制度があります。一方、呉市独自の現金給付や助成券制度があるかどうかは、必ず市の窓口で最新情報を確認してください。
制度は年度ごとに変わる可能性があります。ネットのまとめ情報は古いまま残っていることもあるため、公式情報を確認前提にするのが無難です。
返納後の移動手段として見ておきたいこと
呉市では、70歳以上の方を対象に、広電バスや呉市生活バスを1乗車100円で利用できる「バス優待制度(敬老優待)」があります。これは免許返納とは別の制度ですが、移動手段を考えるときに一緒に確認しておく価値があります。
パスピーカードは2025年3月にサービスを終了しており、現在は「モビリーデイズ」というICカードへ移行しています。手続き先は呉市高齢者支援課(0823-25-3139)です。
必要書類と手続きの順番を整理する
手続きは「返納」と「支援申請」の二段階になります。順番を先に把握しておくと、当日の動きがずいぶん楽です。
呉警察署・広警察署・音戸分庁舎の交通課。有効期限内の免許証が必要です。
返納が受理されると「申請による運転免許の取消通知書」が交付されます。
返納日から5年以内に申請が必要。手数料1,100円、写真も用意しておきましょう。
広島県の支援事業所一覧と、呉市高齢者支援課で受けられる支援を確認します。
申請期限を見落としやすい支援について
支援の申請には期限があることが多く、返納日から「1年以内」や「3か月以内」と定めている制度もあります。時間が経ってから申請しようとしたら対象外だった、というのはよくある話です。
呉市で受けられる支援の申請期限は、必ず窓口か公式資料で確認してください。返納してすぐに確認に動くのが、期限切れを防ぐいちばん確実な方法です。
公式情報をどこで探すとよいか
まず見ておきたいのが、広島県の「交通安全お助けサイト」にある「市町別支援事業所一覧」です。呉市分のPDFが別途公開されており、2026年4月1日現在の情報が掲載されています。
- 広島県交通安全お助けサイト(県公式)
- 広島県警察「返納された方へ」ページ
- 呉市役所ホームページ(高齢者支援課)
- 呉警察署・広警察署(返納手続き本体)
わたし自身もそうなのですが、場所が分かりにくかったり情報が複数のサイトに分散していると後回しにしてしまいがちなんですよね。まずはこの4か所のどれかひとつから入ると動きやすいと感じています。
よくある勘違いと確認しておきたいこと
実際に見てみると、「警察署で返納すれば市の支援も同時に受けられる」と思っているケースが多いです。でも手続きは別々で、別の窓口への申請が必要です。
また、「期限切れの免許でも返納できる」と思っている方もいますが、有効期限内の免許証が必要な制度がほとんどです。返納を検討している場合は、免許の有効期限が切れる前に動くことが重要です。

免許が切れてから気づいても、支援の対象外になる場合があります
向かないケースと注意したい状況
免許を返納した後は、運転ができなくなります。当然のことですが、返納の前に日常の移動手段が確保できているかを確認しておくことが大切です。
呉市の中心部ではバス路線がありますが、山間部や海沿いの一部地域では公共交通が少ない場合もあります。返納前に、生活バスや広電バスの路線を地図で確認しておくと安心です。
迷ったときにわたしが最初にやること
今日できる一歩があるとすれば、広島県の支援事業所一覧PDFの「呉市」分を一度だけ開いてみることです。難しい申請を先に調べるより、どんな特典があるかを眺めるだけで、次に何を確認すればいいかが見えてきます。
家族に頼んで電話一本かけてもらうだけでも動けます。呉市高齢者支援課(0823-25-3134)に「免許返納後の支援について聞きたい」と伝えるだけで、今の制度の最新情報を教えてもらえます。一人で全部調べようとしなくていいと、わたしは思っています。
手元に取消通知書か運転経歴証明書のコピーを一枚残しておくと、後から申請が必要になったときにすぐ動けます。週末に書類をひとつ確認するだけで、「あのとき調べておいてよかった」と感じる場面が必ずきます。そうなったらうれしいです。












